コスタリカ基本情報

コスタリカは中央アメリカにある、北はニカラグア、南はパナマにはさまれた小さな国です。国土は九州と四国を合わせたぐらい、人口は約490万人で、日本のほぼ26分の一にあたります。日本から飛ぶ場合は、ニューヨークかヒューストン経由が便利です。ニューヨークからは5時間弱、ヒューストンからは3時間半かかります。

コスタリカ地図

基礎データ

  • 言語:スペイン語。先住民コミュニティーによっては、独自の言語を保っているところもあります。また、アフリカ系コスタリカ人の多くは英語を話します。
  • 民族:2011年の国勢調査(61ページ参照)によると、白人とメスティーソ(白人と先住民の混血)が83.6%、ムラート(白人と黒人の混血)6.7%、黒人1.1%、先住民2.4%。 
  • 主な宗教:カトリック69.7%、福音派とペンテコステ派クリスチャン13.4%、その他プロテスタント1.8%、無宗教12%(2017年コスタリカ大学世論調査)。
  • 地形:沿岸は平地、中央部は山地で火山が多い(山地は日本と風景がちょっと似ていて、火山の周辺には温泉もあります)。
  • ひとり当たり国内総生産(GDP):$11,677vs. 日本は$38,430(世界銀行Open Data)。
  • 平均寿命: 80歳 vs. 日本は84歳 国連UNdata)。
  • おもな産業:農業(バナナ、コーヒー、パイナップル)、牧畜、加工食品, マイクロプロセッサー、医療器具、観光。
コスタリカ、マヌエル・アントニオ国立公園。観光はこの国の主な産業のひとつ。
マヌエル・アントニオ国立公園。観光は重要な産業のひとつ。

年表

  • 原始時代から16世紀にかけて、先住民文化が発展。北部の民族は、メソアメリカのマヤ、アステカ文明、南部の民族は、南米アンデス地域のチャブチャ文化の影響を受ける。
  • 1502年、コロンブスの到来とともに、スペインによる侵略と植民地化が始まる。
  • 1821年、メキシコ帝国の一部として、ほかの中央アメリカ領とともに、スペインから独立
  • 1823年、グァテマラ、ニカラグアなどの中央アメリカ領が、連邦国としてメキシコからの独立を宣言。コスタリカには、独立宣言の二か月後、このニュースが届く。
  • 1838年、中央アメリカ連邦が崩壊、独自の国家としてコスタリカ共和国誕生。
  • 1856-57年、コスタリカのフアン・ラファエル・モーラ大統領ひきいる中米連合軍がアメリカ人傭兵、ウィリアム・ウォーカーによる中米征服を阻止。
  • 1940-44年、共和党のラファエル・アンヘル・カルデロン・グアルディア大統領が、カトリック教会と共産党との合意のもとに、コスタリカ社会保障公庫の創設、労働法の発布など、進歩的な改革を進める。
  • 1948年、大統領選挙の結果をめぐる、カルデロン派と反対派とのあいだの紛争が内戦にいたり、反対派のホセ・フィゲレスひきいる、「国家解放軍」が勝利。

1709年、パブロ・プレスべレひきいる先住民の反乱( コスタリカ国立公文書館)

(2019年5月16日)