サンホセ

パルケ・エスパーニャ(スペイン公園)

サンホセは1823年に、ようやくカルタゴから首都の地位をうばったものの、十九世紀後半にコーヒーの輸出で栄えはじめるまでいなか町でした。そもそもコスタリカ自体、スペインの植民地のなかでは、かなりへき地だったのです。そのため、サンホセにはメキシコ・シティーや、キトーやリマに見られる古い、立派なコロニアル・スタイルの建物もありません。 それに、 コスタリカに来る観光客のほとんどは、この国の豊かな自然を見るのが目的で来ます。 そのため、サンホセは見落とされがちです。

でもよく見てみると、この町には魅力的な場所や建物がいくつもあります。たとえば、ほかのラテンアメリカの都市が公共の空間をあまり大事にしないのにくらべて、サンホセには、きれいな公園があります。

パルケ・エスパーニャは小さいけれどもいちばん美しい公園ではないかと思います。これは夜の風景。

周辺にはいくつかきれいな公園や素敵な建物があります。たとえば、この公園のむかいにある外務省。カサ・アマリージャ(黄色い家)とも呼ばれています。

そのとなりにあるビルも風情があります。一階はブティックとアンティーク屋さん、うえの階はアパートです。

この近辺の風景。

ちょっと東のほうに歩くと、パルケ・ナシオナル(国立公園)があります。

ホセフィーノ(サンホセ人)たちが散歩をしたり、ベンチでいっぷくしたりしています。こういう不思議なひとも。

さらに東に行くと昔のままの鉄道駅があります。1808年に建てられ、当時はサンホセから大西洋側のリモンの港にコーヒーを運ぶ汽車の出発点でした。そのためエスタシオン・デル・アトランティコ(大西洋駅)とよばれています。でも今は、サンホセをはさんで、アラフエラとカルタゴのあいだを電車が走っています。

これは、昔の税関で、今はいろいろなエベント用につかわれています。奥にみえるのは、聖テレシータ教会です。

突然アニメキャラに出会ったりもします。

スペイン公園の西側にエディフィシオ・メタリコ(鉄の建物)があります。これは、十九世紀のおわりに、ベルギーで作られて、コスタリカに送られてきた建物で、今は学校になっています。

すぐそばにあるピッツェリアは、サンホセの若いアーティスト集団の手でオブジェに変身させられました。

スペイン公園から500メートルほど南西方向 にいくと、サンホセのいちばん象徴的な建物、テアトロ・ナシオナル(国立劇場)があります。小さいけれども、大理石や銘木をふんだんにつかった、豪奢な劇場です。この劇場も、サンホセのほかの多くの建物のように、十九世紀のおわりにたてられました。写真の絵はイタリア人の画家に描かせたものです。コスタリカについてあまり知識のなかったひとのようで、コーヒーとバナナが同じ場所でとれるように描かれていたりします。

サンホセは、このように美しい場所ばかりではありません。ごみごみした商店街や、殺伐とした区域もあります。これからそういう場所も紹介していこうと思います。

サンホセ” への6件のフィードバック

  1. コスタリカの事を検索していたらここに辿り着きました
    来年2月にコスタリカ行きまーす!

      1. はい、観光です、2月末に6日間程、滞在して見る事にしました

      2. 先日、日本から友人がツアーで来て、4日間であまりにもいろいろな場所を回らされて、疲れるばかりみたいだったので、6日間なら、できれば2,3か所にとどめてゆっくりなされるといいと思います。リラックスして生活を楽しむのはコスタリカ文化の核心だと思うので。

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